100年の歩み
History
官公庁・ホテルリネンサプライのパイオニア―
100年の歩みが証明する信頼と品質。

玉川グループの歩みは、関東大震災の年に、
途方に暮れる被災者の方々へ一枚の布団を届けることから始まりました。
「目の前の困りごとに応える」という姿勢は、
私たちの矜持であり、今なおさまざまな形で受け継がれています。
History 01
創業期1923年~1945年
一枚の布団から始まった
100年の歩み
玉川グループは、関東大震災が起こった大正12年(1923年)に創業しました。創業者・關口りかは、被災された方々に対して「少しでも役に立ちたい」「喜んでもらいたい」という思いから、自転車にリヤカーをつけ、布団を一枚一枚売り歩くことから事業を始めました。住まいや生活基盤が失われた中で、人が安心して身体を休めるために必要な「眠る環境」を届けること、そして「生きる活力」を取り戻してもらうこと。それは単なる商品の提供ではなく、暮らしそのものを支える行為でもありました。
この「目の前の困りごとに応える」という姿勢は、今日の玉川グループに通じる原点となっています。一枚の布団から始まった取り組みは、その後、「安眠と清潔」を届ける事業として、少しずつ形を広げていきます。
( Timeline )
- 1923年8月
- 創業者・關口りかが個人経営として寝具類の販売を開始。
- 1928年8月
- 製綿工場操業開始。
History 02
転換期1946年~1960年
官公庁との信頼を礎に、
クリーニング・リネンサプライへ
戦後の復興期、玉川グループは寝具の製造・販売を基盤に、日本国有鉄道(国鉄)をはじめとする官公庁・公共機関との取引を通じて、信頼関係を築いていきました。1947年には国鉄東京鉄道局より協力工場に指定され、その後も防衛庁や通商産業省などの指定・登録を受けるなど、品質と供給体制の両面において、高い評価を得ていきます。
こうした取引実績を背景に、1960年代、玉川グループに新たな転機が訪れます。東海道新幹線の線路用地確保のため、国鉄が自社の洗濯工場を閉鎖したことから、寝台車のシーツやカバーのクリーニングについて相談を受けたのです。「お客様の要望には進んで応える」との創業の精神から、玉川グループは洗濯工場を新設し、クリーニング事業へと踏み出しました。その後、鉄道以外の分野にも依頼が広がり、官公庁関連施設や医療機関に向けて、寝具類一式をクリーニング付きで提供するサービスへと発展していきます。これが、玉川グループにおけるリネンサプライ事業のはじまりです。
寝具を「つくり、届ける」だけでなく、「提供し、回収し、洗い、再び提供する」という循環の仕組みを構築したことで、玉川グループの事業は単なる製品提供から、継続的なサービスへと進化していきました。
( Timeline )
- 1947年4月
- 日本国有鉄道東京鉄道局より業績を認められ、協力工場に指定。
- 1947年5月
- 法人組織に改め、株式会社玉川繊維工業所設立。
- 1948年5月
- 通商産業省の衣料品卸商、和紡績織物、製綿指定工場に登録。
- 1948年6月
- 特別調達庁の指定を受け、駐留軍関係の業務を開始。
- 1951年2月
- 警察予備隊(現・防衛庁)の指定工場となる。
- 1952年6月
- 日本国有鉄道指名工場となる。
History 03
成長・拡大期1961年~1985年
寝具インフラとしての玉川グループの躍進
クリーニング事業、そしてリネンサプライ事業の立ち上げを経て、玉川グループは環境にやさしい「循環型ビジネス」の推進へと大きく舵を切ります。「提供し、回収し、洗い、再び提供する」―この仕組みを強化するため、各地への工場新設や設備投資を進め、安定供給を可能にする体制を整えていきました。事業の中心であった関東圏に加え、福島・長崎へも拠点を展開し、広域での対応力を高めていきます。また、鉄道・医療分野の拡大、警視庁へのリネンサプライ対応の開始など、着々と取引を広げ、社会を支える「寝具インフラ企業」としての存在感を高めていきました。
また、この時期には難燃性素材「パイルトン®」を使った吸音材を開発し、工業製品分野へも参入しました。
( Timeline )
- 1947年4月
- ウレタロン®マットレス製造開始。寝台特急「さくら」に採用される。
- 1962年4月
- 福島島県白河市に工場を新設、福島出張所として操業開始。
- 1963年10月
- 長崎県佐世保市に工場を新設、長崎出張所として操業開始。
- 1964年3月
- 「新日本リネンサプライサービス株式会社」に出資、同社の指定工場になる。
- 1965年3月
- 鉄道弘済会関連会社との共同出資により、鉄道寝具リネンサプライ株式会社を設立、同社の指定工場になる。
- 1973年7月
- 群馬県太田市に群馬工場を建設、難燃性素材「パイルトン®」の製造を開始する。
- 1975年10月
- 群馬県太田市の群馬工場に、クリーニング設備を増設し、操業を開始。
- 1977年10月
- 生産部門と営業部門をそれぞれの専門の分野に分離、営業部門を玉川繊維販売株式会社として設立、発足。
- 1982年5月
- 群馬工場のクリーニング設備を増強し、新工場(群馬第二工場)を建設、増産体制を図る。
- 1989年4月
- 警視庁のリネンサプライ化にともない、瑞穂町にMPD事業所を開設し、業務を開始する。
- 1991年7月
- 東京事業所クリーニング工場の設備を群馬事業所に移設し、生産の合理化と集中化を図る。
History 04
発展期1986年~2005年
ホテルリネンサプライの
確立と強化
寝具インフラ企業としての基盤を確立した玉川グループは、その供給力と品質への信頼を背景に、ホテル業界からのニーズにも応えていくことになります。1990年代以降、観光需要の拡大に伴う宿泊施設の増加により、ホテル業界では大量かつ高品質なリネン供給へのニーズが急速に高まりました。単なるクリーニングではなく、「安定供給」「品質管理」「効率的な回収・配送」を一体で担う体制が求められる中、玉川グループはこれまで培ってきたリネンサプライのノウハウを活かし、こうした期待に応えるかたちで、ホテルリネンサプライ事業を本格化していきます。
特に九州・東北エリアにおいては、大規模な設備投資を行い、生産体制の強化を進めました。ハウステンボスをはじめとする大型宿泊施設の受注を契機に、リゾートホテル、ビジネスホテル、シティホテルなど、多様なホテルタイプへと対応領域を拡大し、大量処理と高品質を両立する供給体制を確立していきます。また、ISO9001の取得に代表される品質マネジメント体制の整備により、「安心して任せられるリネンサプライ」という信頼を、より強固なものへと高めていきました。現在では、玉川グループ全体で400件を超えるホテル・宿泊施設とお取引いただき、半世紀にわたりお付き合いが続くお客様も多数あります。
こうした取り組みの積み重ねにより、玉川グループはホテルリネンサプライ分野においてもパイオニアとしての地位を確立しました。インフラとしての供給力と、品質を支える仕組み。その両輪を強みに、現在も多くのホテル・宿泊施設の清潔で快適な空間づくりを支え続けています。
( Timeline )
- 1992年2月
- 九州事業所第二工場を増築し、リネンサプライ部門の増産とユニフォームランドリーの工場を新設し、
業務の拡張を図る。長崎ハウステンボスの受注を得る。
- 1997年6月
- 長崎県佐世保市に九州事業所ハートフル事業部(ハートフルケアたまがわ)を新設し、
在宅介護サービス事業を開始する。
- 2000年8月
- 福島事業所を白河市ビジネスパーク隣接地に移設、バッグシステムをはじめとする最新鋭設備を
導入した新工場を建設、操業を開始する。
- 2003年10月
- 地元密着型の営業展開を目指し、九州支店を株式会社九州たまがわとして分社化し、経営の効率化を図る。
- 2003年12月
- 玉川繊維工業所全事業所において、国際規格ISO9001品質マネージメントシステムの審査登録。
History 05
現在と未来2006年〜
グループ経営の強化と、
新たな価値創出へ
ホテルリネンサプライ分野において確固たる地位を築いた玉川グループは、その基盤をさらに強化するため、グループ経営体制の再編へと進みます。2008年には持株会社体制へ移行。各事業会社の専門性を高めると同時に、環境変化に柔軟に対応できる機動力のある組織へと進化していきました。エリアごとの事業分割や海外拠点の再編などを通じて、地域特性に即したサービス提供と、グループ全体での最適な運営体制を両立しています。
また、これまで培ってきたリネンサプライのノウハウを基盤に、事業領域はさらに広がりを見せています。訪問生活支援サービスの開始や、介護領域への対応など、日常生活のより身近な領域へと拡張。単なる事業の多角化ではなく、“人の困り事に寄り添う”という原点を、より深く体現するかたちで進化を続けています。
社会のあり方や人々の暮らしが変化する中で、求められる「安眠」や「清潔」のかたちもまた変わり続けます。玉川グループはこれからも、その時代に必要とされる価値に真摯に向き合い、信頼される品質と確かな供給体制をもって応え続けていきます。「安眠」と「清潔」を支える社会インフラとして。そして、人の暮らしに寄り添う存在として。玉川グループの挑戦は、これからも続いていきます。
( Timeline )
- 2008年4月
- 株式会社玉川繊維工業所は事業持株会社となり、商号を株式会社玉川ホールディングスに改め、
クリーニング事業と集配事業を新たに設立する株式会社玉川繊維工業所に新設分割する。
- 2012年4月
- 株式会社玉川繊維工業所は、同社の福島県を主たる事業エリアとするクリーニング事業を
新たに新設する株式会社東北たまがわに新設分割する。
- 2013年10月
- ドリームコンシェルジュ倶楽部を開設、訪問生活支援サービスをスタートする。
- 2017年6月
- 株式会社玉川繊維工業所の取締役会長に關口雅章が就任、代表取締役社長に梅森文寿が就任する。
- 2021年7月
- 東京2020オリンピック・パラリンピックを寝具・リネン製品の提供によってサポートする。
- 2023年4月
- 株式会社埼玉たまがわを設立する。